もし、この人が現代に生きていたら、私は絶対にファンになっていたでしょう。
乗馬と蹴鞠が上手で、「やぶさめ」をすれば百発百中、
女性にモテて、激情家で、自分も恋をして、
歌(といっても和歌)を詠ませたら名人で、
けれども、思うところがあって、若くして出家し、
そのために本当の自由人となった「西行」。
平安時代、いろいろな人と
立場や身分を超えて自由に付き合うには、
歌詠みになるか、僧侶になるかの
2つの方法がありました。
そして、彼はその両方でありました。
辻邦夫氏の小説『西行花伝(1991年)』では
彼が精神の自由も手に入れていた様子が
描かれています。
彼のような「スーパースター僧侶」は歴史上、何人かいて、
空海とか、法然とか、道元などの「教祖型」と
西行、明恵、良寛などの「アーティスト型」があるように思います。
高杉晋作も西行のファンで、彼のようになりたいと、
自分のことを「東行」と呼んだぐらいです。
残念なのは、彼のプロフィール像に
適切なのが無い、ということぐらいでしょうか。
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