2008年3月31日月曜日

カラマーゾフ父子とアグラフェーナの符牒

まだ、新訳「カラマーゾフの兄弟」を読んでいます。

そろそろ始めの方のストーリーを忘れそう・・・。





この小説の登場人物は、どの人も

一クセも二クセもあり、

「もし、この登場人物の誰か一人のコーチをしたらどうなる?」

と考えるだけで、感情の激流の中に身をおく気分になります。


さて、カラマーゾフ父子の運命を大きく狂わせる女性として

アグラフェーナという美人が登場します。


やはり、とてもとても一筋縄ではいかない女性です。


この女性は小説中、ポーランド人の男性から何度か

「アグリッピナ」と呼ばれます。


「アグラフェーナとお呼び、ここはロシアなんだから」

と彼女は文句をいいます。


ひっかかるところがあって調べてみると、

この「アグリッピナ」という呼称、

じつはローマ帝国のカリグラの妹にしてネロの母と同じだったんですね。


美しく聡明だけれど政治的野心がとても強かった女性で

この女性に関わった男性は皆結果的に自滅していくようなところがあったらしい。


ドストエフスキーは、この小説の中にいろいろな仕掛けをほどこしているらしく、

たとえば、カラマーゾフ兄弟の2男、イワンは、

ゲーテの作品の作中人物になぞらえてあったりします。

(それが誰かは読んでのお楽しみ)


だから、このアグラフェーナという名前だって、

適当につけた名前ではないと思うのです。


善も悪も美も醜も何もかもがあまりに極端なので

読んでいて疲れてきますが、

どこかで最後の大団円を期待しているらしく、

どうしてもやめられません。


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月30日日曜日

1年3ヶ月目のヒイラギの花

これは、セイヨウヒイラギの一種で、
一昨年2006年の12月にクリスマスの飾りとして2本求めたものうちの一本です。

とても丈夫で全然枯れないので、そのままにしておきました。

さらにそのままにしておきました。

半年がたち、

2007年のクリスマス、一本は枯れているのに「気付き」ました。
(いかに普段、放っておいていたかがわかる)

2008年のある日、白い花が咲いているのを発見。


花瓶に挿した植物が1年3ヶ月生きているというのは
私にとって最長不倒記録。

(その前はお正月の松の「半年」だった)


キリスト教伝播以前のヨーロッパの 古代ケルトの信仰で

ヒイラギが「聖木」とされただけのことはある、

と感心。



さあ、どこまでがんばるのか。

なぜ、ここまでがんばれるのか。



根っこの部分はこうなっています。









あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月29日土曜日

お気に入り

この季節のお気に入りのひとつ

マンサクの花です。


特に、東京都の殿ヶ谷戸庭園のものを

贔屓にしております。


淡いけれどかっきりとした黄緑の色彩と

行儀のわるい花火のような形の花びらが好みです。


この花を見ていると

「渋くてアヴァンギャルド」

という言葉が浮かびます。



あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月28日金曜日

アセスメントでは点数をつけない

CTP(コーチ・トレーニング・プログラム)で

アセスメントについて学習中です。

コーチングにおけるアセスメントとは何か?

「その人の現状を明確にし、目標達成の材料」

こんな風に考えています。



アセスメントの具体例を、右の本から引用すると


「身の回りの環境チェックリスト」

□ 自分で管理している仕事の書類やファイルは整理されている。

□ 家の中は整理されいてきちんと掃除されている。

□ 壊れたままの電化製品はない。

□ ペン、手帳、名刺入れなどは使いやすいものをそろえている。

□ 洋服はアイロンがかけられており、自分の趣味に合っている。

□ 待ち合わせの場所には余裕をもっていく。

□ 自分の加入している保険の内容を知っている。

・・・・・・


などなどで、20項目ほどあります。


CTPでは各項目にチェックをいれ、

全部でいくつチェックが入ったかを点数化します。


じつは、私はこういうアセスメントがずっと嫌いだったのですが

今日、何故嫌いなのかがわかりました。

特に「点数がつく」のがイヤなのです。

点数が低いのはダメです、みたいに。


CTPのクラスでは

「これはテストじゃないんだし、

こういう使い方も、ああいう使い方もある」

というディスカッションがありました。



ならば、

そういうアセスメントの効用を強調するためには

点数記入欄を削除してはどうか?

と思いついたのでした。


点数が有効な人には、あとで付け加えればいいですし。


そう思いながら「やりたいをやるに変えるコーチング」の本の

アセスメントを良~く見てみたら


点数欄はありませんでした。


な~んだ。



コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月27日木曜日

全体として

私にとってコーチングはライフワークです。

もともとフルタイムの仕事と家庭の両立を目指していましたが体力不足で不可能でした。

コーチングは、ひとりひとりに固有の豊かさ生かした、より上質な人生を可能にします。

自分ひとりがオーバーワークするのではなく、

周囲の人たちと自分自身のエネルギーの流れを良くすることで、

全体としてより大きな成果を得ること、

そういうあり方を目指しています。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月26日水曜日

宇宙が見えたら


3月12日に高島屋で辻村寿三郎展を見たのですが、

とても印象的だった人形は

雨月物語にゆかりの人物、

 「白河院

でした。

体中から、熱くて、きらきら光るエネルギーのようなものを

発散している、と私は見ました。


カタログに載っていなかったのがショックで

実はもう一度寿三郎展を見に行きました。


すると、「白河院」の人形のサイズが

私が頭の中で思い描いていたものの

     1/3

ぐらいしか、なかったのです。

「なんで、こんなに小さいネン!?」です。


私の中の「白河院」のイメージは

熱を帯びて、きらきら光りながら

3倍の大きさに膨らんでいた、ということなのですね。


この不思議の理由を知りたくて

『辻村寿三郎、人形曼荼羅』を購入。


「人形の中にも宇宙が見え、曼荼羅が見えたら、と私は思いました」

やっぱりそう思って、この人形達は作られたのだなと納得。



それと、三島由紀夫の思い出として、三島氏が言ったという言葉

「気になるものはどこまでも気にしていかなくてはならない」

というのも印象的でした。


コーチング(私のホームページです)で気になることを追いかけるのも楽しいですよ
←応援ありがとうございます

2008年3月25日火曜日

何かが違う

20才になるかならないかの時の話です。


お正月のお節料理のうち、

きんとん作りは私の役でした。


きんとんは、サツマイモをゆでて裏ごししたものに

大量の砂糖を入れて練って作ります。


ある年の瀬、いつもなら、

裏ごしした芋に面白いほど溶ける砂糖が、

なかなか溶けません。


「おかしなこともあるものだ、

しかし、世の中不思議なこともあるというから、

こういうこともありうるか?」


と思いつつ、かなり練ってから、味見をしたら

この世のものとは思えないほど

塩辛かった。


要するに砂糖と塩を間違えたのです。


結局、200グラムのサツマイモと100グラムの塩を廃棄するという

胸痛むことをしたのでした。


今から思えば、

(いったい、何年前のことを思い出しているんや!)

廃棄するまでに何かが違うと感じたポイントはいくつかあったわけです。



1 この塩は、いつもの塩と違う

2 (砂糖は何回かに分けて入れるのですが)

  これほど溶けにくいのはおかしい


おかしいと思った時点ですぐに

味見をしたらよかったのだな。


この話は、以前は単なる「失敗談」にしていたのだけど

今日は、別のことを念頭におきなら、比喩としても話ています。


そして、不思議なことに、その別のことについての視野が

すこし ひろがりました。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月24日月曜日

こんな風に説明してみた

東京時代、さまざまな地域活動をしたメンバーと

3年ぶりに会いました。



「最近は何してるの?」

「コーチング」

「それ、何?」


ビジネスシーンではコーチングはかなり浸透しましたが、

それ以外の場面では、まだまだ、です


「一種の相談業」

「?」

「たとえば、ダイエットとか、資格を取りたいとか、

 なんとかしたい人間関係があるとか、

 どうしようか迷っていることを、すっきりさせるとか」


ここまで話すとおぼろげに分かってもらえて、

「たとえば、こういうこととか、コーチングできる?」

と聞いてもらえました。



よっぽど、

「変わりたい人のための相談業」とか言ってみたいのですが、

この「変わりたい人」という表現が通じにくいのでは、

と思ったり、

「相談業」というと、「答えを教えるサービス」と誤解されるか?

と思ったり。


そういえば、初めて、コーチングに接した頃

「決めるのはあなただからね。」

と10回ぐらい言われましたっけ。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月23日日曜日

自分説明書

血液型性格判断に、

統計的根拠はないと私は思っていますが、

書店でこのような本が目立つところにおいてあると

ついつい手にとってしまいます。



この本の面白いところは

本という体裁をとった

「著者自身の取り扱い説明書」になっているところ。


構成も、

はじめに

1 本書の使い方
2 基本操作・・・自分/行動
3 外部接続・・・他人
4 色々な設定・・・傾向/趣味/特技
5 プログラム・・・仕事/勉強/恋愛
6 トラブル・故障した時は・・・自己崩壊
7 メモリー・その他・・・記憶/日常
8 その他シュミレーション・・・そのときB型なら
9 計算の仕方・・・B型度チェック

さいごに


と、なっている。

ああ、理系女子の臭いがプンプンする。


B型人間の取扱説明書のようにみせかけて

著者の取り扱い説明書を本にして売ってしまうとは

なんてぇ太ぇヤツだ!



でも、コーチングとは

自分取り扱い説明書を作ることだとも思っているので、

これは、参考になります。

目次の項目ももうすこし

コーチング仕様にしてもいいかも。



中身でおもわず笑ったのはココ

■話が飛ぶ

■のは「それまでの過程」を頭の中で考えてるから。
 自分の中ではつながっている。

■でもそれを人に説明するのはめんどくさいし、表現できない。



私はB型で、昔からよく「話が飛ぶ」と言われてきた。

だから、このごろは、気をつけないといけない場面では

できるだけ、一度にはひとつのことしか言わないようにしているつもり。


気を許しているときは

多分今でも飛びまくり。


<注意事項>

この本のA、O、AB型版は ありません。

なぜなら、この本は著者の自分説明書であり、

その著者が、たまたまB型だった、というだけのことですから。



コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月22日土曜日

フィギュアスケートで見た 2種類の 集中力

世界選手権フィギュアスケート女子フリーを観ました。



一つは優勝した浅田選手。

演技の冒頭で1mmもジャンプしないまま、転倒。

こんな転び方はしたことがないと本人も言っていました。


しかし、その後の演技は

ひとつの乱れもなく、パーフェクト。

その気持ちの切り替えと、集中力は

さすが、です。




もう一つは4位の中野選手。

気迫が伝わるノーミスの演技。

浅田選手の次の演技でしたが、

観客はスタンディングオベーションでした。


結果は4位で、観客はブーイング。

素人にはよくわからないけれど

専門家の目には歴然とした技術レベルの差があるのでしょう、

そういう点差でした。


しかし、中野選手本人は、満足げで

「自分に出来ることは

 すべて出し切りました」

と、その顔に書いてありました。


できることをすべてやる、

そういう演技、集中力も

人を感動させるのだと知りました。



そういう選手達の ものすごい集中力に敬意を表するため、

テレビの前に正座して、試合を観戦する知人がいます。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月21日金曜日

15分後のビジョン

ビジョンをありありと描き、

そのビジョンが現実となったときの自分の感情をしっかりと味わうと、

そのビジョンは本当になると言います。


けれども、ビジョンを描くこと自体が

ときとして、あるいは、人によっては

 「難しい」

こともあります。


そういうときは、

「ちょっと先のビジョンを描く練習をする」 のも

一つの手ですね。


たとえば今日、私はこんな小さなビジョンを描きました。


バスの中で立っているのですが、

車中で、眠くてしかたがない。

目もなんだかシバシバする。


文庫本を読んでいましたが、

四条河原町で元気に活動するためには、

どうしたらいいか、考えました。


「15分後の私は

 眠気スッキリ、目もスッキリ、気分スッキリで

 バスから降りる!」

と、その情景をじっくり描き、スッキリ気分を味わいました。


それから四条河原町まで、ずっと目を閉じていました。


15分後にバスから降りた私は

とってもスッキリしていました。

しかも、満足感の「おまけ付」。


こんな、ビジョンメイキングなら、

とっても簡単!


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月20日木曜日

大審問官と自由とコーチングと

『カラマーゾフの兄弟』はいよいよ最初の佳境、

大審問官の章に入りました。

これは有名な箇所で

たとえば、松岡正剛氏の評論はとても参考になります。


大審問官とは中世ヨーロッパの異端審問官のことで、

小説では、中世のスペインに突如キリストが現れます。

大審問官は、そのキリストに対し、

「あんさんのやったことは、

 有難迷惑やったんちゃうかぁ?」
 
といって、キリストを捕らえてしまうという
 
過激な内容。


「あんさんは、人間に

 自由を与えはったけれど、
 
 人間は、自由を扱いかねて、
 
 結局それを、わてら教会の聖職者に預けよったんや。
 
 人間は、自由より
 
 食べもんとか、奇蹟とか、権威の方が、有難いねんて。
 
 自由は、しんどい、ゆうてなぁ」
 
 
 
自由な人は、

自分で考え、行動を選択し、その結果の責任は自分で負います。


それを「苦しい」と思うか

「解放」と思うか


少なくともコーチングでは、それは「解放」です。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月19日水曜日

京都の地雷

京都に関する本が結構好きです。

特に、京都人の考え方とか

コミュニケーションのとり方とか。


京都人は、イケズとか

本心を言わない、ということになっていて、

それをわからずにうかつなことを言うと

イタイ目にあう、ということになっているらしいです。


私自身は京都人とは言えませんが、

父や、夫の血筋はみな京都人。

京都との付き合いは短くないはずです。


けれども、私の身近には、

「いわゆる京都人らしい」

やりとりをする人はいないように思います。


有名な「ぶぶ漬けでもどうどすかぁ~?」にしても、

私の周囲では「おおきに、ほな頂きます」と言いそうな人が多い。


念のため、保留にしていることもあって、

それは、もしかしたら、自分が京都流に対して

極端に鈍いか、もしくは気付かぬふりをしているだけかもしれない

と思っていることも、言い添えておきます。



さて、何故、そういう京都本を読まずにいられないかというと

もしかしたら、自分が気付かずに踏んでいる

  「京都の地雷」

の正体を理解しておきたい、と思うからでしょう。


日本から海外に出ると、

日本の姿が良く見えるように、

京都から外にでると、

京都の姿が良く見えるようになります。


東京に住んでいた頃

「アンチぶぶ漬け派」

と信じていた自分が

ほかならぬ京都風コミュニケーションで

周囲の誤解を招いたことも。


もちろん、特にコーチングでは
 
決して「ぶぶ漬け語」は話しませんので

どうぞご安心を。


最後に、私が耳にした京風コミュニケーションで

「これは芸術だ!」

と思わずうなった会話を紹介します。

ABC、3人の女性が久しぶりに会う
Aはキャリアウーマンで未婚、BCは既婚。

B「Aさん、あんた不倫してるんやてな」
 (京都人は、聞きにくいことをズバーッと聞くところがある)
A「・・・・(とっさに言葉が返せない)」
C「(Aさんへの援護射撃として)
  独身でガンバっていると、
  いろん~なこと、言われなアカンねんなぁ」
B「・・・・」


この「ん~」と強調するところがミソで、
この強調によって、暗に
「Bさん、根も葉もない、しょうもないこと、言わんときよし」
と言っていることになるのです。
さすが、Bさんも京都人なので、
何を言われたのか、すぐに理解したのです。









あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月18日火曜日

そこにあった 人形


トラットリア 花門にあった人形です。

レストランにおいてある人形としては、かなり存在感があるほうだと思います。

(ジュサブローの人形のあるところでは、落ち着いて食事できない、と思っている)


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月17日月曜日

再会 再会 再会

本日ここであったこと。

SS1君はSS2君に約10年ぶりに再会しました。

SKさんもSS1君に約10年ぶりに再会しました。

SS2君はTT君に約6年ぶりに再会しました。

SKさんもTT君に約6年ぶりに再会しました。

KMさんはTT君に約4年ぶりに再会しました。

KHさんはTT君に約4年ぶりに再会しました。

KMさんはTMさんに約3年ぶりに再会しました。

TMさんはKHさんと約8ヶ月ぶりに再会しました。



「出口光の天命の暗号」によると、今週の私への週間アドバイスは

  「再会」
  
なんだそう。

びっくりしたナァ、もう。



写真は下鴨神社の紅梅。

尾形光琳ゆかりのものらしいです。

ええ香り、どしたぇ。


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月16日日曜日

心の筋トレ

1月から始まった、6日間にわたるアサーティブネスの研修が

今日、終了しました。


アサーティブネスのトレーニングでは、

「相手も自分も尊重して

 自己表現する方法」

を、練習します。


練習するのですが、

「こう言われたら、ああ言う」

というようなスキルの練習ではなく、


自分の相手との関係を、

対等という考えを軸に

視点を大きく変えて

理解しなおす


「心の筋肉トレーニング」


の趣があります。


最初は心が筋肉痛を起こします。


トレーニングが進めば、

私の心も

アンジェリーナ・ジョリー

のように

「強く、美しく、しなやか」に

なるのかしら。


とりあえず、今夜は

研修の終了を祝して、

オーガニック・カモミール・バス

に、ゆっくりつかりました。

写真は有機カモミール入浴剤のパッケージ。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月15日土曜日

きいてみなけりゃわからない

卒業式ネタをもうひとつ


「卒業生からの一言」という印刷物をわたされました。

生徒ひとりひとりの短い言葉が書いてあります。


息子のは、と見ると

「親の厳しさのおかげで、今日の僕がある」

というような一文が。


まず考えたことは、

「これを読んだ他の人は

 我が家がすごいスパルタ教育をしている!と

 勘違いするのでは?」



夜、夫と話をした。

「わたしら、そんなに『厳しかった』か?

 ○○のことは、ちょっと『厳しかった』か?」



最後に本人に聞いてみた。

「お小遣い、月1000円は、キツかった、ということだよ~

 もっとカッコいいこと書こうと思ったんだけどさぁ~

 うまくいかなかったんだよな~。」



○○のことではなかったのである。


本当はどう思っているのかは、

きいてみなけりゃわからない。

 



コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月14日金曜日

なにごとのおはしますかはしらねども

中学校の卒業式でした。


来賓、先生、生徒、保護者等々が

何度もお辞儀しあう一日でした。


たいていは、お互いにお辞儀しあうのですが、

壇上に金屏風があり、そちらに向かってお辞儀をする人もいました。


そちらには、なにが在るのか?


「なにごとのおはしますかはしらねども

 かたじけなさに涙こぼるる(西行)」
 
 
鎌倉時代に西行法師がはじめて伊勢神宮を訪ねたときの歌です。 


この「なにごとか」というのが、

私のいちばん好きな答えです。


この「なにごとか」は

伊勢神宮に限らず、

あちこちに偏在していると思っています。



いろいろなことがあった3年間でしたが、

節目となる1日に

そこはかとなく「なにごとか」に

思いを馳せる文化というのは

なかなか素敵。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月13日木曜日

根っこが地面ごと揺れる



その人の根っこが地面ごと揺れるような

そんな話に2回も遭遇しました。


一人目は、WEB上で出会いました

年末年始に横浜のドヤ街でコーチングをしたそうです。

詳細はその人のブログの1月1日~10日分を読んでください。

これは、単なる美談ではないと思いました。
存在が根っこごと地面を揺さぶっているような。



二人目とは、電話で約2年ぶりに話しました。
この人も根っこごと地面を揺さぶっていました。



写真は鉢植えのチューリップ。
土を押し上げ、
空気を切り裂いて
伸びていきます。

****************************************************
【本日の私のキーワード】

「その人に対し、どの位置に立つのか?

  上か? 下か? 前か? 後ろか? それとも横か? 」

****************************************************


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月12日水曜日

麦とか米とか

お好み焼きを作りながら

考えました。



小麦の値段が上がっています。

アメリカで、

バイオエタノールの原料として、

トウモロコシの栽培がトレンドとなり、

小麦の生産量が減ったから、という話です。



麦と米の値段を較べてみました。

今日、近所のスーパーで買った小麦粉

 750gで178円  つまり 100gあたり23.7円

今日、生協で注文した金芽米、

 5kgで2280円  つまり 100gあたり45.6円



う~む、実は米の方がまだ高いのですね。





食べ方についても比較。

まず、米。

一粒一粒、皮をむいて、炊く。

結構めんどう。


それから、麦。

一粒一粒、皮をむき、

すりつぶして粉にして

練って、発酵させ、焼く。

かなりめんどくさいぞ!



古代人の根気のよさに脱帽です。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月11日火曜日

獰猛で繊細

京都高島屋で辻村寿三郎展をみた。

「獰猛で繊細が永遠の命」

「すべてのボキャブラリーを着せるのである」

「人形がまとっている衣服は
 着るものではなく
 心の思いを十分に語りうる
 唯一の肌にならなければならない」

蛇足ながら

 和装の美しい姿と
 洋装の美しい姿とは
 こうも違うものかとつくづく思う

写真はカタログの表紙。

あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月10日月曜日

自分のことは自身でたたえよ

本日の私の活動

 6:30起床

10:30まで家事 それから 食べた

11:00 から

14:00 まで 仕事

14:30 まで 「ジョージア・オキーフ」の番組の録画を見ながら食べた。
         (テープを貸してくれた友達に感謝。よかったよ。)

15:00 まで 「ミラー・ウィズイン」をフォトリーディング
         「なぜデザインなのか」を数ページ、熟読

16:30 まで 昼ね

20:00 まで 家事と夕食

21:00 まで メールチェックなど

22:00 まで CTP

23:00 まで 家事


効率の方はさておき、時間だけ見ると、
家事6時間、仕事4時間、食事1時間、
昼ね1.5時間、勉強・読書1.5時間、娯楽0.5時間

私としては、よくやっているほうだと自賛しておこう。

今夜は、もう眠いけれど、がんばって
1.5時間ぐらい、「投資の時間」を設ければ、
気持ちよく明朝が迎えられる・・・。


☆今日の格言☆

  誰も称賛してくれる者がいなくても
  自分のことは自身で称えよ   

    バートン(16世紀のイギリスの学者?)


 コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます






     

2008年3月9日日曜日

脳みそが入っている手

2人のデザイナー、
原研哉と阿部雅世の対談本

「なぜデザインなのか。」

という本をチビチビとなめるように読んでいます。

各所にピンク色の傍線と
パステルグリーンの付箋が貼られていきます。

原氏は「無印良品」のデザインが良く知られています。
阿部氏はこんな仕事をしています。


今日、感心したところは、

 「イタリア人の手というのは頼まれた以上のものをつくる」
 「それは日本人の手も同じ」
 
 彼らは、両方ともいい職人だ。
 
 
 しかし、

 「イタリア人の手には脳みそが入っている」

 英語もできない田舎のおじいちゃん・おばあちゃん職人が

 「そこでしかできないオリジナルなものをつくり、
  その魅力を見本市を通して
  すごく上手にアピール」する。



どうして、それが可能だったか。

戦後イタリアではジオ・ポンティに代表されるデザイナー達が
デザインのメソッド(方法論)を編み出した。

後世の人々にとってもそのメソッドは驚きと新鮮さを失わず、
長くにわたって参照され、模倣された。

つまり、イタリアデザインのビジョンが示されたのである。

イタリア中の職人がそのビジョンを使って
オリジナルな製品をつくり、

それを世界に向かって説明した。

説明のプロでもあるんだな。










あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月8日土曜日

野村と新庄に共通すること




―両方とも阪神タイガースに在籍したことがある

なんてことは、私にはどうでもよくて。




NHKで「野村克也 逆転の発想」を見ました。

有名な「ID野球」こと、
データを使った野球は、

「自分は、プロ野球選手としての才能に恵まれているわけではない」

「では、どうすれば、打てるのか、勝てるのか」

というところから生まれたのだそうです。



こう書くと、
なんだか、教科書的で
ちっとも面白くないのですが、

番組では、野村氏が、これまでの体験を率直に語るので、
とてもリアルで楽しみました。

本でも番組の面白さの60%ぐらいは伝わります。



阪神タイガースの監督としては成果が出ず、
その後、社会人野球に転じ、
シダックスを優勝させました。

その瞬間をTVで観たときは、
わたくし、感動しましたゎ。

監督行にも終わりがないらしく、
現在72歳にして、

「楽天イーグルスをなんとかしたら
 次は高校野球の監督をしたい」

・・・見てみたいです。





で、新庄剛。

日本ハムファイターズ時代のインタビューで、

Q 何故、野球を選んだのですか?

新庄:僕は、スポーツ万能だったんですが、
   野球だけは、ヘタクソだったんです。
   うまくできないから
   
   「おもしれーっ!(面白い)」
   
   と思ったのが、きっかけで
   どんどんのめりこみました。
   
   
   


こんな2人を見ていると

 「人って成長したくて生まれるのか?」
 
と思います。


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月7日金曜日

ヴォーリズ建築と祖父

滋賀県立近代美術館の

「ヴォーリズ建築の100年」展へ行きました。

ヴォーリズ建築建築事務所が手がけた
戦前、戦後の一連の西洋建築に関する展覧会です。

京都では、烏丸丸太町の下村ハウス、
四条川端の東華菜館、
同志社大学今出川校舎のアーモスト館などがあります。



私の祖父(故人)がこの事務所で働いていました。
祖父の家もこのヴォーリズ建築による個人住宅でした。
美しさと温かみと異国風が混在する面白い家です。

祖父は生前「この家はスパニッシュ・スタイルだ」とよく言っていました。

祖父が亡くなってから、スペインへ行きました。
南部のイスラム文化が強く残るアンダルシアに
祖父の家にあったものと共通するデザインを見つけました。
でも、少し味わいが違う、と感じました。

10年以上たち、
アメリカのカリフォルニア州、サンディエゴに行きました。

すると、そこには「祖父の家」がたくさんあったのです。

「どういうことだ?!」

そのとき知ったのは、
カリフォルニア州が昔、メキシコの一部だったこと。
そしてメキシコは長らくスペインの植民地でしたよね。


そしてヴォーリズ建築は、正確には、
「スパニッシュ・コロニアル・リバイバル・スタイル」
 (スペイン植民地風再現様式)
と呼ばれるもので
アメリカと日本に独特のスタイルだったそう。


個人住宅ではもっといろいろな要素が渾然一体となっていて、
たとえば祖父の家は

 スパニッシュ・コロニアル
 丸太を半分見せるスタイル
 イスラム風の装飾
 ロミオとジュリエットのバルコニー
 そして、日本の書院風違い棚

これらの組み合わせです。


こんなデザインにするどんな必然があったのかについては
この本に書いてあります。

***************************************

今は亡き祖父に会いにいくつもりだったのったが
(そして実際に,ごく若い時代のバイオリンを持つ祖父に会えたのだけど)

それまでごく個人的・主観的だった「おじいちゃんのおしごと」が

祖父もその一員として参画した仕事として
客観視され、地理的、歴史的、文化的に位置づけられるのを体験した
不思議な一日でした。


いつもアイデアと車を出してくれる友人、
「トルコのスルタンが万が一に備え、手に職をつける話」をしてくれた友人に
ありがとう、です。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月6日木曜日

融けかけた氷の柱のような

Yさんの飲みかけのペットボトルです。

あまりに美しいので写真を撮らせてもらいました。

写真では見えませんが、
ボトルの内側に気泡がついているのが
また美しい。


工業デザイナー、ロス・ラブグローブ氏のデザイン。

彼はインタビューの中で
「一日のうちでは午後4時頃が一番重要な時間」と答えていました。

一瞬、昼下がりの太陽光線を感じました。



「ティナント」という
イギリス・ウェールズ地方産の軟水。

京都駅構内に新しくできたスバコで買ったそうです。


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月5日水曜日

自分と未来は変えられる

もし、誰かから

「その性格、なんとかならへん?変えて~な~!」
 (その性格、なんとかなりませんか?変えてください!)

と言われたら、私なら

 1 「変わってやるもんか!」と反発する。
 2 言われた相手とできるだけ口をきかない。
 3 できたら、その相手とは会わない。

この3つの路線のどれかを選択するでしょう。



でも、自分から

「自分の性格を変えたい」

と思うことはあります。


そして、そのときは、本気で変えようと努力します。

それは、自分の性格を変えることにより、

自分にとって真に価値のある何かが手に入る、と予想できるからです。



他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。

これは、最近気に入っているフレーズです。



******************************
京都は今日も雪でした。

きれいに晴れた空から雪がキラキラと舞い落ちます。

晴れているのに雨が降ったら「きつねの嫁入り」。

では、晴れているのに雪が降ったら、何て言えばいいのでしょう?


あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月4日火曜日

昔話における「鬼」とは何か?

台所の用事をしながら
NHKラジオの番組を聴きました。


有名な昔話「桃太郎」は
単なるおとぎばなしではなく、
ある史実を元にしているのでは?
という説があるのだそう。

もし、史実なら、
桃太郎は誰で、
鬼は誰なのか?


桃太郎のモデルは、
現在の奈良県田原本町の第7代孝霊天皇の皇子、吉備津皇子(きびつのみこ)。



昔、吉備の国(現在の岡山県)に温羅(うら)という一族がいて、

「いろいろと悪事を働いて村人を困らせていた」

というより実際は、

「大和朝廷に対する 抵抗勢力だった」ので

天皇が温羅族の討伐軍として
吉備津皇子を送り込んだ、という話。


つまり

   桃太郎=吉備津皇子=大和朝廷軍

     鬼=温羅族=抵抗勢力
     
というわけなのですね。



なんで、「桃」かというと

吉備津皇子の出身地、奈良県田原本町が
桃の産地だったから。

岡山県が桃の産地になったのは明治以降らしいです。




大和朝廷軍との戦いで
負傷した温羅族の血が流れた、という伝説をもつ

「血吸川(ちすいがわ)」

なんて、物騒な名前の川が
岡山県に本当にあるのだそう。



当時の吉備の村人の
滅びた温羅族に対する

「惻隠(そくいん)の情」

が、地名として残ったと思えてならない。


*************************

「鬼」とは何か?
いろいろな視点から考えることができるが、
たとえばえほんおじさんのぶろぐさんの意見も面白いです。




コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月3日月曜日

京都のおばさん力

京都のおばさんには、誰とでも世話ばなしをする能力があります。

停留所でバスを待っているとき、
突然話しかけられ、
それが、道を尋ねるのではなく
100%純粋な世間話だったので
引越しした当初は驚きました。


こういうことは20年の東京暮しでは
体験したことはありませんでした。


そう思ってよく観察していると、
私の母なんかも、
京都的おばさん力をよく発揮しています。

私にも素地はあるらしく、
すぐに「京都のおばさん力」を使えるようになりました。



でも、今日、目撃したケースは特に強力でした。



ファーストフード店で
京都のおばさんと若いカップルが話し込んでいました。

京都のおばさんはしっかりメイクに真っ赤のセーター。
カップルは男性が黒のライダーズスーツっぽい上下。
女性はパステルピンクのダウンコートにピンクのミニスカート
さらに、レースのフリルのついた黒ストッキング。

状況からすると、どうみてもおばさんとカップルは初対面。

学生カップルのようでしたが、その2人に向かって、京都のおばさんは
「結婚したら、いかに姑との関係が大変か」
について語っています。

そして、カップルはそれをとても丁寧に聞いています。
それは、ボディーランゲージにはっきり現れていて、
2人とも、身体を乗り出し、
赤いセーターのおばさんの方にしっかり向いているのです。

男性の方など
「骨粗しょう症とか、大変なんですよね~」
なんて、話を発展させていました。



「京都のおばさん力」というタイトルでこの項を始めたのですが

実は今日、感じ入ったのは、若いカップルの「受け止め力」の方。

黒のライダーズスーツにピンクのミニスカートのおふたり、のことですよ。


コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月2日日曜日

モロゾフ・コーチはコーチではない?

ニコライ・モロゾフ コーチは
フィギュア・スケート界の金メダル請負人です。

荒川静香、高橋大輔、安藤美姫選手らに金メダルをもたらしました。

モロゾフ・コーチが指導している選手は世界中に20人。

いったい彼がどんなコーチをするのか、TVで見てみました。


4回転ジャンプを試み、転倒した安藤選手に
「ミキ、いろいろ考えちゃダメだ!」

「そうじゃなくって、こう、だ!」

―(私)おお、結構、指示・命令型の従来型のコーチだな。
   (コーチングのコーチは指示・命令はしない)

―(私)選手とコーチが目指しているものが一致しているから、効果があるのか?
    しかも、ゴールが金メダルだし。
 
 
 
―モロゾフ・コーチはどうですか?

高橋大輔「目の前で実際にやってみせてくれるところが自分にあってますね。」

村上(若手選手)「僕をオリンピックに連れて行く、って言ってくれます。」

―(私)しかも「黙ってオレに付いて来い」タイプ?


モロゾフ流のコーチは
いわゆる伝統的なコーチのイメージに近いと思います。



コーチングのコーチとは違います。

コーチングのコーチは、指示命令でなく、本人の気付きや、選択を重視します。

ゴールにたどり着くのは
「コーチが連れて来た」からではなく
「本人がそう望んだ」からなのです。


どちらも「コーチ」と呼ぶ。

はっきり言って、まぎらわしい。


コーチングの「コーチ」は
別の呼び方を考えたほうが、いいのでは?



コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

2008年3月1日土曜日

懸案終了 ほっとしてビデオ

ここ一週間ほどの懸案事項が
ようやく片付きました。

やれやれ、ほっ。

まだまだ他の懸案事項はあるのですが、
とりあえずひとつが終わったことを記念して
ビデオを一本鑑賞。

三谷幸喜の「笑いの大学」です。

濃かったわ~。






今、どんな気持ち?(私のホームページです)
←応援ありがとうございます