2009年1月30日金曜日

とことんまでつきつめた人 道元

道元は

仏法をとことんまで突き詰めた人といえると思いました。


この人によると、禅宗なんていうものはなく、

ましてや曹洞宗などというものもあるはずもなく、

ただ、「正統の仏法」があるだけ、となります。


正統とは何か、と問われれば

「この人こそ」と思える師から、受け継いだ仏法となります。


当然、その師を代々さかのぼると

ブッダにたどり着くのです。


これだけつきつめると、

他の宗派は正統でない、となるわけですから

あちこちに敵ができて大変です。


そこで、越後の山奥で、孤高の姿勢を貫くことになったのですね。



さて、とことんまで突き詰めると、

後の世にまで、熱烈なファンを生むようです。


千利休がそうであり、

良寛和尚がそうでありました。


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2009年1月29日木曜日

辛い塩鮭の塩抜き法

塩鮭をいただいたのですが、

どうにもしょっぱくてナンギしておりました。


そんなとき、普通は「呼び塩」といって

数の子の塩抜きなどと同じように1%ぐらいの塩水につけるのだそうですが


他にも珍しい塩抜き方法が3つ・・・


1)水(2.5カップ)+みりん+酒 につける・・みりん大さじ1、酒大さじ2

     鮭のうまみが逃げないらしい。


2)酒粕200グラム・みりんと酒各大さじ1、水大さじ2

     鮭がテイストアップするらしい。


3)みかんの輪切りをつかう  3~4個のみかんを5mmの輪切りにして

     鮭にみかんの風味が移って美味しいらしい。



くわしくはこちら



1)を6時間、やってみました。

確かに鮭のうまみはそのまま。

でも、まだしょっぱかったので、次回は水を取り換えて

一日ぐらいつけてみるかな。


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2009年1月28日水曜日

「光」が来た!

インターネット環境を

ADSLから光に変えました。

これで、スカイプしながら

ソフトをバシバシ立ち上げることができるハズです。


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2009年1月27日火曜日

映画 『禅』

中村勘太郎主演の映画、

『禅』(音が出ます)を観ました。


道元の一生を描いたものですが、

映像の美しさを楽しむ映画かな、と思いました。


道元役の中村勘太郎の歌舞伎役者らしい端正な美しさ

老典座(てんぞ:料理番)役の笹野高史の味わい、

北条時頼役の藤原竜也のうまさ。


それと、中国と日本のロケ地の美しさと、

同じ寺でも、そのたたずまいの違い。


そんなことを楽しみました。


映画だけでは足りない部分は

原作本『永平の風』を10年ぶりに書棚からひっぱりだして

チェック。







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2009年1月25日日曜日

無理はきかない

歴史的瞬間を見たいと

オバマ大統領就任式を見るのに 夜更かしをしたら

すっかり体調を崩してしまいました。

その後は、いろいろなことが「やりっぱなし」に・・・


最低の家事のほかは2日ほど寝て、

ようやくまあまあの線まで回復。


「やりっぱなし」の整理から

ぼちぼち始めます。

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2009年1月22日木曜日

MAYA MAXX版 『十牛図』



生きることの真理を示すルートマップ 『十牛図』

尋牛 Seeking the ox
   このままで/いいはずない/このままで/いいはずがない


見跡 Finding the track
   求め/求め/どこまでも/どこまでも/求め/求め続ける

見牛 First glimpse of the ox
   見つけた?/まだまだ/気のせい/気のせい

得牛 Catching the ox
   よし/よーし来た/逃がすものか/逃がすものか

牧牛 Taming the ox
   本当に/本当だ/ここにいる/ここにいた

騎牛帰家 Riding the ox home
     うれしい/うれしい/家に帰ろう/家に帰れる

忘牛在人 Ox forgotten, person remaining
     落ち着いて/落ち着いたら/世界はなんて/美しいのだろう

人牛倶忘 Person and ox both forgotten
     とけていく/とけていく/わたしはなくなり/わたしはすべて/になっていく

返本還源 Returning to the source
     これでいい/何もかもあって/何もない/生まれて消え/消えて生まれる

入てん垂手 Returning to help sentient beings
      つながり/伝わり/すべては/ぐるぐる/繰り返す/だから大丈夫



MAYA MAXX展は、京都市 何必館(かひつかん)で3月22日までです。

ここにあるのは 自己発見ー>ONENESS->つながること、かな。
 








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2009年1月21日水曜日

オバマ大統領就任演説

(難局を切り抜け)

アメリカを作り直そう


この国が頼るのは

国民ひとりひとりの信念


問題は機能するかどうか

自由・平等・友愛・勤勉・・・・愛国心などの「価値」は不変

だから、「古いやり方」を変えるのだ



27才のスピーチライター、ジョン・ファヴロー氏と練り上げた言葉のなかで

記憶に残った箇所です。








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2009年1月20日火曜日

学習ファシリテーションの楽しみ

ストレスマネジメントについてのワークショップ第1回目終了。

ストレス学説と、ストレッサーの種類について、

それぞれの体験を材料に認識を深める2時間でした。


この「それぞれの体験を材料」にしている、というのがきっとミソで、

用意したプラットフォームに、

斬新な建物を新たに建設しているような感覚を味わっています。


私の中にある「ストレス学説」は昨日までとは

異なる肉付きをしています。


「氷川きよし」だと思っていたのに、実は「松井秀喜」だった、みたいな感じです。



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2009年1月18日日曜日

正解のない練習問題

昨日のラジオは一日中

「阪神淡路大震災から14年」関連の番組でした。



そこで、こんな練習問題が紹介されました。


Q1 避難所にペットを連れていくのは、いいか?よくないか?

  A1 ペットも家族の一員なので、よい
  A2 動物の毛のアレルギーの人いるので、よくない


Q2 小学校の校庭を仮設住宅の敷地にしてよいか?よくないか?
  
  A1 他に場所がないなら、やむを得ない
  A2 仮設住宅は数年使うもの。子供たちの大事な教育施設が数年間も使えないのはよくない



こういう練習問題は、日常から

「話し合いを進めるリーダーのような役割の人が

参加者全員が発言しやすいよう、工夫している」場で

みんなで一度考えてみるのがよいそうです。


ところで「話し合いを・・・工夫している」人って「ファシリテーター」のことでしょうか?




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2009年1月17日土曜日

ハドソン川の奇跡

ニューヨークで飛行機事故があり、ハドソン川に不時着しましたが、乗客155人全員が無事でした。

この寒い時期のニューヨークですから、昨日の早朝に事故の第一報を聞いた時は、

大惨事は避けられない、と思ったのに、本当にすごいことだと思います。

機長も客室乗務員も、救助にあたった船舶関係の人達も

本当に冷静沈着で、よく訓練されていたのだと思います。



事故に遭遇したとき、

人は「Fight or Flight(闘うか逃げるか)」すると言われますが、

もうひとつ、「Freeze(動かなくなる)」という反応もとることがある、と去年の「Time」にありました。

「もしクマ(危険)に出会ったら、死んだふりをすると、危機から脱出できる」

というプログラムも古代から人の中に組み込まれているからなんだそうです。

でもそのプログラム選択は大きな間違いであることも多いですよね。



Fight or Flight or Freeze.

どうするのが最も適切か、

それは「次は何をすべきか?」に集中すること、そして

普段の訓練がものを言うそうです。


コーチ仲間で客室乗務員でもある人が、かつて

「非難訓練はしっかりやっています」

といっていたのを思い出しました。



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2009年1月16日金曜日

『ベアテの贈り物』

The gift from Beate

ロンドン在住の友人から、映画『ベアテの贈り物』の存在を教えてもらいました。


ベアテ・シロタ・ゴードン

1923(大正11)年
ウィーン生まれ。
ロシアのピアニスト、レオ・シロタ氏が父。
レオ・シロタは、リストの再来と言われた

5才の時、山田耕筰の招きで東京音楽学校(現・東京芸大)に赴任した父とともに来日し、少女時代を乃木坂で過ごす。

1945(昭和20)年
GHQ民政局のスタッフとして再来日。
22才の若さで日本国憲法の人権条項作成に携わる。
その草案は、第14条「法の下の平等」、第24条「両性の平等の原則」などに生かされている。

1996(平成8)年
この年より日本全国で講演活動を展開、その数200ヶ所以上に及ぶ。

 1997(平成9)年
エイボン女性大賞受賞。

6ヶ国語に堪能。現在ニューヨーク在住。


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2009年1月14日水曜日

その価値はどこからくるか?

最近、このように考えています。

未来からくる、価値  ・・・ ビジョン

               映画のように映像をありありと描く、
               言葉の意味どおりのビジョンの他に、
               箇条書きのような、リスト形式もよし、
               象徴的なイメージや雰囲気でもよし。

現在や過去の充実体験からくる 価値 ・・・ リソース体験

               何をしているときに充実を感じたり、
               ワクワクしたりするのか、
               過去の体験や、現在やっていることを調べる。



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2009年1月13日火曜日

ねことおじさん

携帯メールでお願いするとき、

気のおけない者同士のときは、

「ねこがカワイクお辞儀をしている(A社)」絵文字を使っていました。


ところが、そのメールがD社の携帯に届くと

「おじさんが一生懸命お辞儀をしている」絵文字に代わることが明らかに。


・・・ニュアンスが変わってしまうではないか!



「ねこのお辞儀」をかれこれ3年ぐらいは使っていたのですが、

二度と使わないようにしよう・・・。


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2009年1月12日月曜日

京都女子駅伝

昨日の京都女子駅伝。


「あっと驚く走りを見せます」といって、29人抜きをした選手、

これが「韋駄天の走り」だ!を見せてくれた中学生、

圧倒的な差を見せつけられても、「自分のペース」を守り通し、2位で踏ん張った中学生・・・。


胸が熱くなりました。

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2009年1月11日日曜日

アスリート達の準備

今日は、市内で女子駅伝があります。


立命館大学の近くでは、

女子アスリートがランニングをしているのを見かけますが

走るフォームに無駄の無い感じが目を引きます。


金曜日にはすでに各地から選手が集まっていて

予定のコースを見ながらチーム毎に準備をしている様子でした。

筋肉をほぐしたり、ストレッチしたりしているのですが、

素人の私の見たことのない形と動きと美しさで、

とても特別な感じがします。



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2009年1月10日土曜日

実は、プロジェクト好き

自分の強みについて、考える機会がありました。

20人の方たちにも協力していただきました。

そして、ハタ、と気づいたのは

「私は、実は、プロジェクト好き」

ということ。

思い返せば、小学校のときには、

「回覧新聞」というプロジェクトをやっておりました。

(2~3号で廃刊になりましたが)



コーチングを学んでからは

自分のベストバランスとベストポジションで

プロジェクトに関わる冷静さも身に付いてきました。



本日は、私の2倍の年齢の方のプロジェクトをサポートする機会を得ました♪

本当にワクワクいたします。


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2009年1月9日金曜日

ONENESS考2 不二

私達はみな平等です。そして宇宙とは、私達のお互い同士の関係です。
宇宙はただ一種類の実体からできていて、その一つひとつが生命を持ち、
一つひとつが自分の存在の仕方を自分で決めています」タデウス・ゴラス


「宇宙がだた一種類の実体からできている」ことを英語でONENESSと言います。

そして仏教用語や禅語の中には、そのことを表現しているらしい言葉・フレーズがあります。


昨日の法話の続きに

「そんなバカな、この自分の体は自分のものだ」と主張する方があるかと思いますが、よく考えて下さい。
本当に自分のものだと信じているこの肉体も、自分の意に反して、年齢を重ねると白髪や抜け毛、
シワが増え、腰がまがり、病にかかってやがて死ぬ運命ではありませんか。
自分の財産もあの世には一銭も持って行くことは出来ません。
自分のものなど、何一つこの世には存在しないのです。ただ、仮に所有しているに過ぎません。

もっと言えば、元は皆な同じなのです。天地と我と一体、万物と我と同根なのです。
それを我々は、勝手に分別しているだけなのです。自己と他を区別し、
自分と他人の間に壁を作っているのです。

『不二』とは、対立を超えた、絶対的平等の無分別の境地をいいます。



私とあなたは、本当は同種の実体でできているのだけれど

それぞれが、自他の間に壁を作る!という存在の仕方を自分で決めている、というのですね。


でも本当は 「無我」=「不二」 だ、というのかも?


「私とあなたは違う」・・・見た目も違うし、思考・行動・感情のパターンも違うし、思い込みの種類も違う。

「私とあなたは同じ」・・・でも同種・同根だから、私はあなたのあり方に心を動かされる。


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2009年1月8日木曜日

ONENESS考1 無我

私達はみな平等です。そして宇宙とは、私達のお互い同士の関係です。
宇宙はただ一種類の実体からできていて、その一つひとつが生命を持ち、
一つひとつが自分の存在の仕方を自分で決めています」タデウス・ゴラス


「宇宙がだた一種類の実体からできている」ことを英語でONENESSと言います。

そして仏教用語や禅語の中には、そのことを表現しているらしい言葉・フレーズがあります。


ある禅宗の法話に

私たちは、普段“自分”と言う殻(から)にとらわれて生きています。
つまり、自分自身に執着して毎日を過ごしているのです。

程度はどうあれ、人間は多かれ少なかれ自分自身に執着して生きているのは間違いありません。
お釈迦様は、そんな私たちの眼をさまさせようと、“諸法(しょほう)無我(むが)”の法を説かれました。
すなわち、大宇宙の森羅万象はことごとく因と縁によって成り立っていて、
どんなものにも固定的な実体というものはないと説く真理です。


これは、ゴラスの言うことと同じでないでしょうか?

「無我」とはONENESSを体感している状態だと思います。


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2009年1月7日水曜日

言葉は気持ちの器

わが敬愛するDJ、佐藤弘樹氏が言ってました。

言葉は気持ちの器であり、

ちょうど良いサイズの言葉がある。



・・・何でもかんでも「スゲー」と「ヤバッ」の二分法で済むわけはないのです。

数年前からは「ヤバイ」一語で「すごい」から「マズイ」までの全領域をカバーするらしいので

よけいに話がヤヤコシクなります。




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2009年1月6日火曜日

中国制作ドラマ『三国志諸葛孔明』

『レッドクリフ』がきっかけで

1985年に中国で制作されたドラマ『三国志諸葛孔明』を観、

日本の時代物との違いをいくつか感じました。


国の王は自ら琴を爪弾き、心情を表す。

喪章の色は白。

国王を含め、国の要人同士は、大人(たいじん:徳の高い立派な人)のつきあいをし、

「ささ、どうぞどうぞ」の応酬をする。


一昨日のNHK大河ドラマで見た、阿部寛の上杉謙信のように

魅力あるワイルドな武人が国の覇者となっている…という設定はどうもなさそうです。


日本は長いあいだ、いわゆる「武士の世の中」だったことを再確認しました。





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2009年1月5日月曜日

「人生のルール」Rules to live by

Rules to live by

「人生のルール」


Make up your mind to be happy.

ハッピーになる、と決めよう。

Learn to find pleasure in simple things.

シンプルな事柄の中に、楽しみを見つけよう

Make the best of circumstances. No one has everything and everyone has something of sorrow.

あたえられた状況のなかでベストをつくそう。
なにもかも持っている人はいないし、誰もがなにかしら悲しみを持っている。

Don't take yourself too seriously.

真面目になりすぎないように。

Don't let criticism worry you. You can't please everybody.

批判に心乱されないように。みんなに気に入られることはできないから。

Don't let your neighbors set your standards; be yourself.

周囲の人にあわせないように。いつも自分自身であること。

Do things you enjoy doing but stay out of debt.

楽しみを持とう。しかし借金はしない。

Don't borrow trouble. Imaginary things are harder to bear than actual ones.

取り越し苦労はしない。頭の中で想像する事柄は、実際に起こる事柄より耐えがたい。

Since hate poisons the soul, do not cherish enmities and grudges. Avoid people who make you unhappy.

憎しみは魂を蝕むから、敵意や不満をいだかない。あなたを不愉快にする人には近付かないこと。

Have many interests. If you can't travel, read about places.

いろいろなことに興味を持とう。実際に旅行できないなら、さまざまな土地についての本を読もう。

Don't hold post-mortems or spend time brooding over sorrows and mistakes.

終わったことにこだわらない。悲しみや失敗をいつまでもくよくよしない。

Do what you can for those less fortunate than yourself.

あなたよりいささかでも不運な人に対し、なにかできることをする。

Keep busy at something. A very busy person never has time to be unhappy.

いつも何かをしていよう。忙しい人間に不幸になる暇はない。


『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』を書いた、イギリスの小説家スティーブンソンの言葉です。

私は、これらの言葉から「大常識人」というイメージを持ちました。

日本語訳が見つからなかったので、訳してみました。お気づきがあれば、指摘してくださるとありがたいです。


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2009年1月1日木曜日

謹賀新年 そして 読んでみたい本

あけましておめでとうございます。

よい一年になりますように♪

**********

以下は私が読んでみたい本または、気になった本です。
太字は読売新聞からの引用。

1)大塚ひかり『源氏物語』シリーズ
2)池上永一『テンペスト』
3)ダグラス・ボッティング『フンボルト 地球学の開祖』
4)大島渚著作集『敗者は映像をもたず』
5)酒井雄哉(ゆうさい)『一日一生』
6)佐藤哲朗『大アジア思想活劇 仏教が結んだ、もうひとつの近代史』
7)佐藤薫子『テーブルコーディネート&おもてなし辞典』
8)八木宏美『違和感のイタリア』

***********

以下はそれぞれの本について覚書



1)大塚ひかり『源氏物語』シリーズ

なぜ、源氏物語が1000年以上もてはやされるのか、その答えの一つ。

著者は、国文学でなく、日本史専攻です。

大変とっつきやすいく、かつ社会学的視点などその他もろもろ。以下2冊

「源氏の男はみんなサイテー」

「カラダで感じる源氏物語」






2)池上永一『テンペスト』

琉球王国の美と教養を紹介するジェットコースター・エンターテイメント小説



3)ダグラス・ボッティング『フンボルト 地球学の開祖』

フンボルトの第1の価値:未知の自然を科学的に把握すること

    そのために  :強い意志をもって知的に独立すること

    そのために  :自分の資産以外は使わない

    そのために  :自費で学術成果を出版し続ける

    そのために  :後進の科学者に資金援助

フンボルトの強み   :なによりまず収集心。そして驚異的な体力と交渉能力。


アレサンダー・フンボルト・・・学術探検家。1769年ドイツの裕福な家庭に生まれる。



こちらはドイツでベストセラー


4)大島渚著作集『敗者は映像をもたず』

大島渚著作集 第二巻 「敗者は映像をもたず」

大島はテレビ・ドキュメンタリー『大東亜戦争』(1968年)編集中、
日本側の戦場映像がないことに気づく。「戦争においては、勝っているときだけ
映像を持つことができる」

カメラに中立性などは存在せず、記録内容そのものより誰が撮ったかが重要なのだ。
これが文字史料であれば、まず著者に注目するのは常識だろう。
しかし、映像となると撮影主体とその権力性を私たちは忘れがちである。




あわせて、こちらも。

佐藤 卓己 「八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学」



5)酒井雄哉(ゆうさい)『一日一生』

著者は、千日回峰行を2度も満行した大阿闍梨。

「今日の自分は今日でおしまい(略)今日失敗したからって(略)
落ち込むこともない、明日はまた新しい人生がうまれてくるじゃない」

「今良いことをしても、その結果は今日すぐに来るかもしれないし、
三代ぐらい後かもしれない(略)たとえ今巡り合わせが良くなくても、
その分、いま良いことをしていけば、未来は変わっていくかもしれない」

自分が立っている一方からは日光が射している。反対からは月光が。
ということは仏さんはその真ん中にいるはずだ。そうか、仏さんは
自分の心の中にいたのだ…。




6)佐藤哲朗『大アジア思想活劇 仏教が結んだ、もうひとつの近代史』

明治時代、アメリカ人仏教徒であり神智学協会会長のオルコット大佐

仏教徒であり「スリランカ建国の父」のダルマパーラ

仏教復興を掲げた野口復堂らがくりひろげる

近代仏教徒たちの国際交流の話。


そして、日本が受け入れなかったという「プロテスタント仏教」とはなにか。


著者が事務局長をつとめる「日本テーラワーダ仏教協会」は

日本仏教の枠を超え、原始仏教、アジア諸地域の仏教も視野に入れた

コアな仏教協会だと思います。




7)国際儀礼「プロトコール」の本

日本人同士で気にならないしぐさも、場合によっては誤解を受けます」

(…茶席でのふるまいをイメージすれば、国際儀礼もおよそOKでないか、私は思いますが…。)

佐藤薫子「テーブルコーディネート&おもてなし辞典」




8)八木宏美『違和感のイタリア』

イタリア滞在30年の著者が見たイタリアの核心。

小学校から全員の成績を壁に張り出す。だから悪い成績にも慣れっこになり、
ひがみもなく、ライバル意識もないという。そのくせ仕事の場面になるとがぜん張り切る…。


フィアット社の歴史・イタリアンファシズムの実態・マフィアの生態の分析つき。





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