2007年12月15日土曜日

五木寛之の本『霊の発見』から

宗教哲学者・神道ソングライターの鎌田東二氏との対談です。

印象に残ったところを抜粋します。


「日本人の場合、霊的なものは、無意識と非常に関わっている(略)無意識の深いところへ、グワーっとはいって、無意識を動かす、神の背後力のようなものを、イメージしていると思うんです」

(・・・その感じ、わかります)

「古代ギリシャの哲学者プラトンは、霊魂を、理性とか、ロゴスとか、意識の世界の一番クリアなものと結びつけましたけど」

(・・・えーっ、そやったん?!でも、そういえば、そうやなぁ。西洋文化圏人の言語化への情熱は半端やない)

「心というのは昔は腹にあった。それがどんどん上がってきて、(略)胸にあるようになり、いまやもう脳にあるんだと」

(・・・確かに脳の研究は進んできた。けれど、私は心を「腹」に戻したい。その方が安定して回転するコマのようでいいと思う)


あと、日本の神について、いくつか

「日本の神様、(略)マレビトの訪れは「音連れ」すなわち音とともにやってくる」

「あめつち初めてひらけし時、高天原になりませる神の名はの「なりませる」の部分は・・・(略)音がぶわーっと鳴り響いて、高天原にあめつちがはじめて分かれてくるときの、ババババッという音響とともに、熱エネルギーが放射される音だと」

「仏教は安心を説き(略)神道の神はただ存在するもの」

「折口信夫の説では「タタリ」とは「タチアリ」、神がおたちになる、顕現するという意味です。大自然のエネルギーですから、いいとか悪いとかは超えて、人間に、いつ、どう発現するかわからない。」


日本人の私には日本古来の神の雰囲気がよ~く伝わってくる本でした。

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