2009年12月16日水曜日

寝ころんで、墨の薫りを全身に

再び、若き長谷川等伯が描いた大徳寺山門の龍の天井画について。

秀吉に気に入られたこの人は日本海側の出身で、
だから「ねぷた」のような絵を描くのかな、と書きました。

書をやる友人によると、
その墨跡は本当に黒々と、いまだ「にかわ」で光っていて
とても400年前に書いたとは思えない、
完成当時は、山門が「墨の薫り」でいっぱいであったろう、とのこと。

しばし、若き等伯になりきって
完成した龍の下に「大の字」に寝ころび、
全身に墨の薫りを浴びているところを
けっこうリアルに感じたのでした。

嗅覚の記憶というのは、強力です。
体験してないことまで、体験したかの錯覚をおこさせる、と思うのは
私だけなのかな?




自分が輝く3つの方法(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

0 件のコメント: