2009年1月1日木曜日

謹賀新年 そして 読んでみたい本

あけましておめでとうございます。

よい一年になりますように♪

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以下は私が読んでみたい本または、気になった本です。
太字は読売新聞からの引用。

1)大塚ひかり『源氏物語』シリーズ
2)池上永一『テンペスト』
3)ダグラス・ボッティング『フンボルト 地球学の開祖』
4)大島渚著作集『敗者は映像をもたず』
5)酒井雄哉(ゆうさい)『一日一生』
6)佐藤哲朗『大アジア思想活劇 仏教が結んだ、もうひとつの近代史』
7)佐藤薫子『テーブルコーディネート&おもてなし辞典』
8)八木宏美『違和感のイタリア』

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以下はそれぞれの本について覚書



1)大塚ひかり『源氏物語』シリーズ

なぜ、源氏物語が1000年以上もてはやされるのか、その答えの一つ。

著者は、国文学でなく、日本史専攻です。

大変とっつきやすいく、かつ社会学的視点などその他もろもろ。以下2冊

「源氏の男はみんなサイテー」

「カラダで感じる源氏物語」






2)池上永一『テンペスト』

琉球王国の美と教養を紹介するジェットコースター・エンターテイメント小説



3)ダグラス・ボッティング『フンボルト 地球学の開祖』

フンボルトの第1の価値:未知の自然を科学的に把握すること

    そのために  :強い意志をもって知的に独立すること

    そのために  :自分の資産以外は使わない

    そのために  :自費で学術成果を出版し続ける

    そのために  :後進の科学者に資金援助

フンボルトの強み   :なによりまず収集心。そして驚異的な体力と交渉能力。


アレサンダー・フンボルト・・・学術探検家。1769年ドイツの裕福な家庭に生まれる。



こちらはドイツでベストセラー


4)大島渚著作集『敗者は映像をもたず』

大島渚著作集 第二巻 「敗者は映像をもたず」

大島はテレビ・ドキュメンタリー『大東亜戦争』(1968年)編集中、
日本側の戦場映像がないことに気づく。「戦争においては、勝っているときだけ
映像を持つことができる」

カメラに中立性などは存在せず、記録内容そのものより誰が撮ったかが重要なのだ。
これが文字史料であれば、まず著者に注目するのは常識だろう。
しかし、映像となると撮影主体とその権力性を私たちは忘れがちである。




あわせて、こちらも。

佐藤 卓己 「八月十五日の神話 終戦記念日のメディア学」



5)酒井雄哉(ゆうさい)『一日一生』

著者は、千日回峰行を2度も満行した大阿闍梨。

「今日の自分は今日でおしまい(略)今日失敗したからって(略)
落ち込むこともない、明日はまた新しい人生がうまれてくるじゃない」

「今良いことをしても、その結果は今日すぐに来るかもしれないし、
三代ぐらい後かもしれない(略)たとえ今巡り合わせが良くなくても、
その分、いま良いことをしていけば、未来は変わっていくかもしれない」

自分が立っている一方からは日光が射している。反対からは月光が。
ということは仏さんはその真ん中にいるはずだ。そうか、仏さんは
自分の心の中にいたのだ…。




6)佐藤哲朗『大アジア思想活劇 仏教が結んだ、もうひとつの近代史』

明治時代、アメリカ人仏教徒であり神智学協会会長のオルコット大佐

仏教徒であり「スリランカ建国の父」のダルマパーラ

仏教復興を掲げた野口復堂らがくりひろげる

近代仏教徒たちの国際交流の話。


そして、日本が受け入れなかったという「プロテスタント仏教」とはなにか。


著者が事務局長をつとめる「日本テーラワーダ仏教協会」は

日本仏教の枠を超え、原始仏教、アジア諸地域の仏教も視野に入れた

コアな仏教協会だと思います。




7)国際儀礼「プロトコール」の本

日本人同士で気にならないしぐさも、場合によっては誤解を受けます」

(…茶席でのふるまいをイメージすれば、国際儀礼もおよそOKでないか、私は思いますが…。)

佐藤薫子「テーブルコーディネート&おもてなし辞典」




8)八木宏美『違和感のイタリア』

イタリア滞在30年の著者が見たイタリアの核心。

小学校から全員の成績を壁に張り出す。だから悪い成績にも慣れっこになり、
ひがみもなく、ライバル意識もないという。そのくせ仕事の場面になるとがぜん張り切る…。


フィアット社の歴史・イタリアンファシズムの実態・マフィアの生態の分析つき。





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