いきなりですが問題です。
「24人の中に、マフィアが何人かいます。マフィアは個々人では何もしませんが、
何人かのマフィアが「全員」集まると、「かならず」悪さをします。しかも、こっそりと。
24人の中から、マフィアを全員特定するにはどうすればいいでしょうか?」
調べ方としては、「何人かを集めたとき、こっそりと悪さが行われたかどうか」だけをみることができるとします。
それぞれを、尋問したり、尾行したりすることはできません。
考えられるマフィアの組み合わせは、気が遠くなるくらい、たくさんあります。
全部の組み合わせについて調べるのは、考えただけで頭が痛い。
そこに、「めんどくさがり」の若手捜査官が現れて言いました。
「そんなん、簡単ですやん」
「24人の中から、一人だけ抜いて、それでもこっそり悪さが行われたかどうか調べたらええですねん。
抜く人を変えて、24通り調べたら、誰がマフィアかわかりますやん。」
これが、昨日話題にした、
「人のヒフから万能細胞をつくる研究」のキモです。
すなわち 24人の人 -> 24個の遺伝子
何人かのマフィア -> 万能細胞となるための鍵となる遺伝子
悪さが行われること ->万能細胞になること
対象が遺伝子の場合、23個もの遺伝子の働きを一度に調べることは、
ベテラン研究者なら、決してしないことだそうです。
ですから、この研究方法は、研究者の世界にセンセーションを巻き起こしました。
山中教授は、この「めんどくさがり」の若手研究者のことを
「大胆というか、(それとも)めんどくさかったのかなあ」
と評していました。
私は、遺伝子研究の「お約束」を知らなかったので、
「アタマ、エエなあ、この若手」
と、ただ感心。
ほかの方法はないか?
←応援ありがとうございます
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