2008年7月12日土曜日

根付 360度の彫刻

空観さん@清宗根付館

写真の根付はおおよそ実物大になっています。

(写真が曲がっていてすみません)


根付とは、

江戸時代に、印籠や巾着(サイフですね)などの

「提げ物(さげもの)」を携帯するときに

落としたり、盗まれるのを防ぐために使用されたものです。

提げ物をひもで帯につるし、

もう一方の先に根付をとりつけて、留め具としました。


携帯ストラップのようなものですが

ただの飾りではなく、実用的な意味があったのですね。


その根付ばかりを1500点所有する

京都清宗根付美術館に行ってきました。


友人、三田三と、

現代根付氏、空観さん(写真の根付の作者)の

清水坂での不思議な出会いから

この展示を知ることに。


今回はそのうち800点が展示されていました。


まるで、日本の詩歌の世界、

短歌、俳句、川柳、いわゆる詩、それらの様々が、

根付という形に 凝縮したようです。

それらが800点。


しかも、根付館は、見事な武家屋敷で、

それらが渾然一体となって、とても濃い空間を作っています。


現代の根付師は、彫刻家からスタートする方が多いそうです。

彫刻家が、あるとき根付に魅せられ、

名のある根付師のところに弟子入りする・・・。


「根付は360度の彫刻である」という

根付館の方のセリフが、

今も私の頭の中でエコーしています。


清宗根付館のサイトはこちら

根付師 空観さんのサイト(音が出ます♪)はこちら


根付館に行きたい方、年に4回、2週間ずつのみの開館ですので

上記のサイトでご確認くださいませ。(今回は7月14日まで!)



コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます

0 件のコメント: