これはエッセイ集です。
著者はパンク歌手らしいです。
なのに、芥川賞や谷崎潤一郎章を受賞したりしています。
私が彼の文章をちゃんと読むのは今回が初めてです。
古風な文章、落語のような文章、そして筒井康隆のような文章を書く人だと思いました。
内田百閒のようにハチャメチャなのに真面目で。
それとも真面目が高じてハチャメチャになったのでしょうか?
恐れ入ったのは
小学校5年のときに三島由紀夫の主要な作品をほぼ読破。
そして、気に入った本は10回以上繰り返し読む、というところ。
特に気に入ったフレーズは
人間の根底がパンクである私は、(後略)
最初の一行を書くとき、自分はものの分かった人ならけっして
手を出さないような馬鹿なことを始めようとしているのではないか、
と躊躇してしつつ、しかし、「やかましい。俺はこれを書くのだ」と
半ばヤケクソで書き始めるのは、(後略)
なぜなら、そうしないと新しいものを齎(もたら)すことはできないし、
それよりなにより自分自身がおもしろくないからである。
自分自身がおもしろいか、どうか。
つまるところはそこか?と思います。
自分さえよければ、という低次元の話ではなく、
これはいわゆる「ライブ感」に関係することで、
最低でも自分がおもしろいと感じていなければ、
そのおもしろさは人様には伝わらないであろう、というようなことだと思います。
ところでこの「破滅の石だたみ」という石だたみ、
京都の北白川にあるそうですぞ。
コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
←応援ありがとうございます
2008年7月31日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
わたしは、彼の「実録・外道の条件」を読んで、
これくらいの毒、わたしも吐けんといかんな☆と思いましたよ・・・。
「毒」とか「破滅」とか、
コーチング業界用語ではない気がします。
けれども使えるようにしておこうと思います。
アマゾンでこの本をチェックしましたが、
町田康って、こんなに美男だったの?
コメントを投稿