2008年7月26日土曜日

「コ」 から始まる外来語 あれこれ

22日のハーレーンの研修で扱った言葉シリーズ、その②です。

長めの英単語ですが、外来語として日本にも浸透しているし、

コーチだったら、確認しても損のない言葉だと思ったので

比較検討してみます。



ハーレーンは自分のコーチングを

「協力的な人間関係と対話を軸として機能する」コーチングであるとし、

コラボラティブ・コーチングという名前をつけています。



参加者から、「なぜコーポラティブではないのですか?」

と質問が出ました。


【コラボラティブ collaborative 】

動詞 collaborate (いわゆる「コラボ」ですね)には
共同して働く、合作する、という意味があります。(リーダーズ)


【コーポラティブ cooperative】

動詞 cooperative には
協力する、協同する、という意味があります。(リーダーズ)
○○大学生協や、京都生協などのいわゆる 生活協同組合のレジ袋などに
「COOP」と書いてありますよね。そのCOOPの元の言葉です。


この説明だけだと、【cooperative】でも構わないように思えますよね?


ところが!


この【cooperative】の中身には、ハーレーンによると、こんなものが含まれるそうな。

  医者が、患者に「このようにしなさい」という指示を出す
  患者は、医者の指示に従順に従う。
  
  こういう関係も【cooperative】な関係なのだそうです。
  
  両者は「対等」な関係ではないのですね。


それに対し【collaborative】な関係では、両者は全く「対等」です。



ところで、この話を聴いていて思い出したのが

CTIジャパンが翻訳した本『コーチング・バイブル』の原題にある

【co-active】という言葉。

もともと【co-】という接頭語は「共同」「共通」「相互」「同等」の意味を持ち、

これに【active】「活動的」「積極的」「能動的」「自ら動く」の意味が加わるのだから

【co-active】は「双方が積極的に関わる」という意味になります。




ハイ。

話が細かくなりました。

エンジニア時代、言語学とコンピューターサイエンスを合体させた

機械翻訳ソフトの開発に従事していたので、

この手の話を始めると、止まらなくなります。

私の自己満足だけでなく、

読んでくださる方に、お役に立つ箇所があれば、嬉しいです。


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