ずっと以前の、あるコーチによる講演会でのこと。
最後の方で、参加者からこんな質問がありました。
「いまだに後悔しているコーチングセッションはありますか?」
その答えは大筋でこんな内容だったと記憶しています。
約束の時間にクライアントが電話をしてきました。
「実は夕べ、父が亡くなりまして」
というのが、クライアントの第一声でした。
私は大きなショックを感じながら、言いました。
「それは大変だ、今日のセッションは中止にしましょう」
そのあと、私は後悔しました。
クライアントは、大変なときだからこそ
コーチングセッションをしたかったのではないか?
だから電話してきたのではないか?
あのときの私はクライアントと「共にいられなかった」のですね
この話を思い出しながら
もし、よく似た状況が今の私に起こったらどうするか考えてみました。
「それは大変だ、今日のセッションは中止にしましょう」
ではなく、
「それは大変だ、では、今日のセッションはどのようにしましょうか?」
と、クライアントの意志をたずねるかな、というのが今の私の答えです。
コーチングで一隅を照らす(私のホームページです)
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2008年7月9日水曜日
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