2008年7月9日水曜日

「共にいる」ということ

ずっと以前の、あるコーチによる講演会でのこと。

最後の方で、参加者からこんな質問がありました。


「いまだに後悔しているコーチングセッションはありますか?」


その答えは大筋でこんな内容だったと記憶しています。




  約束の時間にクライアントが電話をしてきました。
  「実は夕べ、父が亡くなりまして」
  というのが、クライアントの第一声でした。
  私は大きなショックを感じながら、言いました。
  「それは大変だ、今日のセッションは中止にしましょう」

  そのあと、私は後悔しました。
  クライアントは、大変なときだからこそ
  コーチングセッションをしたかったのではないか?
  だから電話してきたのではないか?

  あのときの私はクライアントと「共にいられなかった」のですね



この話を思い出しながら

もし、よく似た状況が今の私に起こったらどうするか考えてみました。

「それは大変だ、今日のセッションは中止にしましょう」

ではなく、

「それは大変だ、では、今日のセッションはどのようにしましょうか?」

と、クライアントの意志をたずねるかな、というのが今の私の答えです。


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