2008年4月12日土曜日

「ニュー・シネマ・パラダイス」または語り部の創造

「ニュー・シネマ・パラダイス」をDVD鑑賞。

1988年封切り当時のものより50分程長い、完全版。

完全版になると、ストーリーの流れがゆったりとし、

また小さなエピソードがさらに何層も加わり、

私の好みにより近づきました。



こんな風に生きてみたいと、

思わせてくれる女性は一人も登場しないけれども、

女性達は皆、堂々としていて魅力的。



映写技師アルフレートと、小さな男の子トトとの

絆の物語だけれど、

アルフレートは、トトをただ、かわいがるだけでなく、

トトに、現代の語り部、つまり「映画監督」として、現代の英雄になって欲しかったのだ、

ということが分かってしまった。


そのためにはかわいいトトの恋路の邪魔をしたりして。

古い映画のキスシーンばかりを集めた映像で

有名になった映画なのに。


「続く愛情」と「続かない愛情」

2種類の愛情がさまざまな色合いで幾筋もあって、

それらが複雑に撚り合わされています。


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