ボブ・ディランの伝記映画で、
彼の役を、時代別に6人の俳優が演じるそうです。
しかも、彼のロックスター時代は女優さん(ケイト・ウィンスレット)が、
子供時代は黒人俳優が演じます。
そのほかの4人も意外な人選だったりするそうですが、
ボブ・ディランを良く知る人によると
「なるほど」なんだそうです。
で、映画のタイトルが
「I'm not there.(私はそこにいない)」
すごすぎる!と
ガゼン興味をもった私は、
監督にどういう意図があったのか調べてみました。(コチラ)
「I'm not there」というのは
ボブ・ディランの初期の曲で、
このタイトルから監督は
アルチュール・ランボーの次の言葉を思い出したそうです。
「Je est un autre.(=I is someone else.)」
(etre動詞(be動詞)の人称はわざと違えてあるらしい)
「私」というものは、ホントは私ではない「何者」かである。
というところでしょうか・・・。
有名な語句らしいですが、解釈には諸説あってよくわかりません。
しかし、GWということで、私は3時間も調べてしまったので
しかも、ここは工房なので、途中経過は記録しようと思います。
この語句は1871年、ランボーが書いた手紙の中にあって、
「僕は詩人になりたい。
それで「見る人」になろうと修行中です。
(中略)僕は自分が詩人だということがわかったのです。」
「「僕」というのは、僕ではない何者かなのです。(←これが問題の箇所)
木がバイオリンになるというなら、まだしもですが
石が水になりたいといってグダグダいうのは最悪です。」
(最後の一行は超・意訳です)
あなたは、「何者」であることがわかりましたか?
それで「何をする人」になろうと修行中ですか?
(それにしても、スゴイ質問…)
映画上映は京都シネマで5月3日から。
あなたのワクワクは何ですか?(私のホームページです)
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