2008年4月28日月曜日

ボブ・ディランを6人の俳優が演じることと、詩人ランボーについて

ボブ・ディランの伝記映画で、

彼の役を、時代別に6人の俳優が演じるそうです。



しかも、彼のロックスター時代は女優さん(ケイト・ウィンスレット)が、

子供時代は黒人俳優が演じます。

そのほかの4人も意外な人選だったりするそうですが、

ボブ・ディランを良く知る人によると

「なるほど」なんだそうです。


で、映画のタイトルが

「I'm not there.(私はそこにいない)」



すごすぎる!と

ガゼン興味をもった私は、

監督にどういう意図があったのか調べてみました。(コチラ)



「I'm not there」というのは

ボブ・ディランの初期の曲で、

このタイトルから監督は

アルチュール・ランボーの次の言葉を思い出したそうです。

「Je est un autre.(=I is someone else.)」

(etre動詞(be動詞)の人称はわざと違えてあるらしい)

「私」というものは、ホントは私ではない「何者」かである。

というところでしょうか・・・。


有名な語句らしいですが、解釈には諸説あってよくわかりません。

しかし、GWということで、私は3時間も調べてしまったので

しかも、ここは工房なので、途中経過は記録しようと思います。


この語句は1871年、ランボーが書いた手紙の中にあって、


「僕は詩人になりたい。

 それで「見る人」になろうと修行中です。
 
 (中略)僕は自分が詩人だということがわかったのです。」
 
 
「「僕」というのは、僕ではない何者かなのです。(←これが問題の箇所)

 木がバイオリンになるというなら、まだしもですが
 
 石が水になりたいといってグダグダいうのは最悪です。」
 
 (最後の一行は超・意訳です)
 

 
あなたは、「何者」であることがわかりましたか?

それで「何をする人」になろうと修行中ですか?

(それにしても、スゴイ質問…)



映画上映は京都シネマで5月3日から。


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