2008年5月12日月曜日

その薔薇、凶暴につき

いばら姫2

数年前になりますが、

初めて、駒場バラ園にいったとき、

バラ園の所在地を探しあぐねて

駒場周辺の住宅街をさまよいました。


すると、フェンスに沿う

「太~く、長~く、びっしりトゲだらけの

 大蛇(オロチ)のような生き物」に
 
遭遇しました。


まさか、と思いましたが、それは

直径8センチ、長さ3~4メートルほどの

「つるバラ」の枝で、

そこが、目指すバラ園だったのです。


話は飛びますが。


グリム童話の「いばら姫」

(ディズニー映画の「眠れる森の美女」の元の民話)では

姫が100年眠り続けるお城は

「いばら」にすっかり覆われます。


うわさを聞きつけた諸国の王子達が

いばらの生垣を切り開いて、お城に入ろうとするのですが、

かえって、いばらにとらわれて「あえない最後」を遂げてしまいます。



話はバラ園に戻ります。



駒場バラ園の「大蛇バラ」を見たとき、

「いばら姫」の、ものすごい「いばら」とは、

この「大蛇バラ」の仲間に違いない、と

私は確信したのでした。


広辞苑では

いばら【茨・棘・荊】
 ①とげのある小木の総称。うばら。
 ②(「薔薇」とも書く)野性のバラ類の総称。ノイバラの類。「茨の花」は夏の季語。
 ③④(略)
 
 
②番ですね、②番に近い。



ところで。


ディズニー版では、

王子は、「いばら」を切り開き、ドラゴンと化した魔女を打ち倒して

姫に出会います。


グリム版では、

もともと魔女の魔法は100年の期限付きなのです。

ちょうど100年の月日が終わり、

姫が目覚めるときに、

王子がやってくるのです。


その王子がやって来たとき、

お城を覆う「いばら」は、一面に美しい花を咲かせていて

王子に対し、左右に分かれて道をあけるのです。


写真は絵本「いばらひめ」から




いばらひめ―グリム童話より(携帯用アマゾンサイトです)


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