「20世紀最後の巨匠」と呼ばれる画家バルテュスと結婚し、ヨーロッパに暮らして40年の節子・クロソフスカヤ・ド・ローラ氏の随筆
まず目を引くのは、ヨーロッパの邸宅などを背景に撮られた著者の着物姿。
まず、日本ではお目にかかれないようなモダンな柄か、
「これは、貴婦人のドレス!」という印象を与える着物。
ヨーロッパという空気の中では、着物はこうなるのか
と、思いました。
独身時代の著者は「ヴォーグ」のような服を着ていたらしいが、
日本贔屓のバルテュスと結婚したのち、
2人で、「日本の美」を再構成したというべきでしょうか。
著者が好きだという、1300年前のエジプトの聖人の言葉から
「苦しんだあと散歩に出るように、
死は眼前にある。
ミルラの香のように、
帆掛け舟の下で休息するように、
風が吹いて船旅に出るときのように、
死は眼前にある。
蓮の花の香りのように、
川岸に停泊するように、
死は眼前にある。
雨の後の道のように、
長い戦いのあとで我が家に帰るごとく」
もの凄く、美しい言葉だと、私は思います。
コーチングで一隅を照らす(私のHPです)
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