2008年3月9日日曜日

脳みそが入っている手

2人のデザイナー、
原研哉と阿部雅世の対談本

「なぜデザインなのか。」

という本をチビチビとなめるように読んでいます。

各所にピンク色の傍線と
パステルグリーンの付箋が貼られていきます。

原氏は「無印良品」のデザインが良く知られています。
阿部氏はこんな仕事をしています。


今日、感心したところは、

 「イタリア人の手というのは頼まれた以上のものをつくる」
 「それは日本人の手も同じ」
 
 彼らは、両方ともいい職人だ。
 
 
 しかし、

 「イタリア人の手には脳みそが入っている」

 英語もできない田舎のおじいちゃん・おばあちゃん職人が

 「そこでしかできないオリジナルなものをつくり、
  その魅力を見本市を通して
  すごく上手にアピール」する。



どうして、それが可能だったか。

戦後イタリアではジオ・ポンティに代表されるデザイナー達が
デザインのメソッド(方法論)を編み出した。

後世の人々にとってもそのメソッドは驚きと新鮮さを失わず、
長くにわたって参照され、模倣された。

つまり、イタリアデザインのビジョンが示されたのである。

イタリア中の職人がそのビジョンを使って
オリジナルな製品をつくり、

それを世界に向かって説明した。

説明のプロでもあるんだな。










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